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人生足跡・・・青春期・・・(11)世間ではオリンピック・・・私の心は暗かった!

突然母が上京、オリンピック見学とか、理由付けは後々悟るのだが!

入場券2枚、1枚目は私の好きなバスケット、そして母親の大好きな水泳競技の入場券携えて居た。

保険の外交員で頑張る母親、前々から購入していたとか、開催入場券は買えなかったがと謝って居る。

目的はオリンピックでは無さそう、理由付けての上京と分かる、下宿先の家賃滞納、生活の困窮等、

母親の目で確かめ様との思いか、親父にはオリンピック見学と言ってるらしい。

取りあえずオリンピック見学、母親と代々木まで行くのだが、会場は別々、あまり感動した記憶も無い。

その後の滞在は、まず部屋の掃除、洗濯物の片付け、一番のプレゼントが滞納していた下宿代の清算。

久しぶりの味噌汁の味、ついでに炊飯器まで買ってくれる、この5日間、上京して以来最高の日々に成る。

東京駅で母親を見送り、そのまま一緒に帰奈したいと、故郷への望郷が涙と共に鮮明に想い出された。

それまで故郷へは帰りたいとも思わなかったが、この時ばかりは何故だろう、母は強し、優しすぎた。

色々な、出来事の多かった学生時代、故郷へ寄りつかない私にせめてもの気持を携えての上京なのか、

母親が帰奈した頃から、塞ぎ込む事の多い日々、深夜遅くまで酒を浴び、身も心も荒れて行く。

学友との名目コンパの連ちゃんと、近場の居酒屋で連夜遅くまで一人酒を飲む事も多くなる。

飲めば絡み酒、連夜の深酒で風邪も引き易い、後々肺と肝臓を患う事に、この頃まだ悟って居ない。

その頃からか、行きつけの店も数多く増え、その中でも唯つ身体を癒せる店が有る。

戸塚交差点の2軒目に「緑園」なる喫茶、ここが私の居場所、何時しか縄張りに成って居た。

この喫茶は終日営業、パチンコの途中休憩もこの場を、バイトの無い頃はここでも寝る。

米が切れれば、モーニングから昼食、夜食までこの喫茶、支払い出来ねばツケで有る。

ここのマスター台湾人、店でのトラブル結構有るが私が仲介に入り、もめ事なんぞは起こさせない。

私の気性は熟知の上、金が無くとも気長にツケを許して呉れた、毎日伝票は溜まって行くが感謝で有る。

パチンコで稼ぐ私、何時しか下宿の同輩達、腹が減ればここで済ます事も、勿論私のツケで有る。

卒業まで続くこの喫茶、何時しかこの席は私の指定席、込んでいても誰もこの席に座ら無い、座らせ無い!

パチンコの腕も上げ、半ばパチプロ、稼ぎは半端で無い、パチンコは何時も長靴、晴れでもスタイル同じ。

立ち通しのパチンコは足が疲れ下駄では無理、何時しかこのスタイル、皆が認める私のファッション。

次第に従業員とも仲良くなり、玉詰まりでいちいち台を開かずとも、従業員専用の針金を預かる事に、

詰まった玉を引き出すのは、この針金を小さな穴に差し込み後ろのバネガを押し簡単に治すので有る。

当初は難癖を付け台を叩く、蹴る、ついでにガラスも割る、手に負えないが、従業員私には手も出せない。

私の周囲は兵ばかり、パチンコ店の店長代わっても私には関係ない、そんな事でこの道具を与えられる。

銭湯に行くと店員とも良く顔を合わす、夜は彼らを引き連れ赤ちょうちんで酒を奢る。

飲んだ勢いで、釘師の情報を盗み聞きする事も、御蔭で結構打ち止め、連日連夜稼ぐので有る。

定休日には我が下宿を尋ねて来る者まで居た、今の時代では考えられない。

気風の良いのが私、金が無ければ貸してやる、無ければどうにかして稼ぐ、こんな時期が結構長く事に。

当時のパチンコは現金では貰えない、すべてタバコと交換、こいつを現金に換えるのだ!

喫茶店はツケと相殺、路地裏のスナックのマスター達に、他より高く買って貰い生活費にも充て込んだ。

何時しか童顔の学生らしさも消えうせ、高田の馬場の街角で、肩で風切る私が居た。
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キンモクセイ・・・花ことばは謙虚とか

二日続きの雨に、残念ながら仕事を離れ庭先をボンヤリ見つめて居る。

庭一面に香りをただ酔わせていたキンモクセイ、雨の滴と共にこの小さな花もポツポツ落ちて行く。

花言葉が「謙虚」とか、この花柄が散り去ると、もうすぐそこには冬が来る。

剪定作業で困るのがこのキンモクセイ、花開くまで切り詰めるのを控え、軽く刈り込むのだが、

もう少し切り詰めて欲しいとのご所望は、花を愛でるのでも無く、花柄の掃除に困るから!

今年も多くの人に苦言を呈し作業を続けて居るのだが、香りと美しさに興味の無い人増えて来た。

作業前、取りあえず御希望聞くのだが、ヤッパリ・ズッパリ切って呉れ!

風情を感じないお客さんも年々増えてくる。

このキンモクセイ、実は私もあまり好きでは無い、早い話便所花と言って居る。

昔は雪隠の横、汲み取り式トイレの際に植えるのも多かった、早い話匂い消しで有る。

そして嫌いな理由は他に有る、原産が中国とか、江戸初期に渡来して来たそうな。

日本渡来は雄木だけ、雌木は1本も無い、理由は知らないが、これは中国の策略か、今も私はそう思う。

種が無くとも簡単に増やせる、簡単な方法は挿し芽、こうしてドンドン増えて行き、今は安価で手に入る。

当時のシナ人知らなかったのか、どうでも良いのだが樹木も、その他の中国産も嫌いで有る事間違いない!

この嫌いな「金木犀」何故に我が家に有るのか、実は亡き母親の大好きな樹木、今も目の前に座って居る。

そう、このキンモクセイは母親の香りでも有り、忘れた頃に思い起こさしてくれる花木で有る。

剪定しながら考える、何処彼処もまんまるに刈り込んでいるが風情も無い。

御希望に応じてだが時には円推型に仕上げ、時間が有れば中枝を整理、透かし切りもするが手間かかる、

所望される人も年々減って来た。

先日新規のお客さん、毎年このキンモク花付が悪いとの御相談、お話を聞いて納得できた。

今までの植木屋さん、油粕入なはれ、そんなこんなで、毎年寒肥の頃、油粕タップリ施していたそうな!

このキンモクセイ、窒素過多で葉っぱも大きく緑も青々、花芽は数える程、これでは花は付きません。

肥料には、葉肥・花肥・実肥等、バランス良く施して、最後に大切な目肥欠かしたらイケません!

庭木は愛でる物、頂ける物、肥料だけでは育ちません、見る目を持って育てたり! 

樹木は何かを言っている、動物愛護と叫ぶけど、植物愛護は皆知らない、何を言うのか聞いてやれ!

切り詰めて、もっと短く切れと所望する人、酸素は何処から湧くのかと、お陰を忘れた人多い!

「成程な・・・と頷いて」 良い話聞かしてもらい、来年花沢山付くの楽しみですワ!

喜んでくれたお客さんの笑顔が忘れられない、好き勝手な言葉を残してきたが、

手入れする時、力を入れて剪定しよう!

この雨の中、花の散り際を眺めながら、老いて行くわが身も少し謙虚な気持ちで生きて行こう!


一服させて頂きや、昔はそう言ったが・・・今一服しい、と声掛ける!

剪定作業、一日中鋏は使っていない、午前10時一休み、昼食1時間、3時の休憩30分。

昔は家内と仕事をすれば殆ど一服した事も無く頑張ったもの、気を使ってくれるお客さんも多かった。

今僅かだが、休息時優しいお声頂く事も有ります、残ったお菓子もお孫さんに、と言ってくれる。

力入りますワ、余分な事までしてやろう! これ日本人の生き方、人情です。

でも、時代は変わったのか、一休みして下さいと・・・お客さんからお声も掛ら無い日が多い。

ご不在のお客さんなら分かるのだが、一日中家に居るのだが、声すらない!

今年は猛暑、外専のクーラー音は高らかに、家の中では楽しそうにテレビ拝見して居られる、

声掛けるのも損なのか、作業終えても感動など無い、こんな人、御苦労さんの漢字も忘れたのか

これも良いでしょう! でも、声一つ掛けるのは日本人のこれ常識、水一杯頂けなくても結構だが、

年々希薄に成って来た、吾輩から若い衆に一服しいや、と声掛ける、これ当り前、この声が励み。

最近、仕事に張りがでないのを感じて来た、気配りし、手を抜くのが嫌な私だが、それでも、

自己満足で仕事に精出し、帰宅時に、何処か虚しさだけが残ってしまう。

お人良しも程々に考えてる矢先、、水一杯出ないお客から、雑草も抜いといて、ついに私切れました。

雑草ぐらい抜きなはれ、こちとら植木職、雑草除去は別途要りますぜ、気は心、気持ちの良い客なら、

黙って雑草も抜いてます、言いたくないが、私も生身の人間、ついでに私の口から出た言葉・・・

今年で仕事終了、来年ええ葉刈り屋さん探しなはれ、そんなこんなで今年も結構お客さん切りました。

傍らの家内、少しばかり困った顔してます、天邪鬼でヘンコな私、これ死ぬまで変わりません。

あんな、こんな思いながら一夏汗かき、どうにか仕事をこなしてきた、さて、秋風吹く今日この頃、

家内・娘がポットにコーヒーをチョット入れて呉れます、休憩時このコーヒーの美味い事。

休息後、サアー頑張ろか! そんな思いが、コーヒーの香りと家族の温かみ感じさせて呉れます。

もうすぐ冬ですナー、身体も冷える季節です、若い衆にホットコーヒー・・・缶コーヒーですが、

一服して下さいと、お声の無い所は・・・オーイ、一服しいやと励まそう!

人生足跡・・・青春期・・・(10)予想通りの家業倒産、ますます困窮!

春が過ぎ梅雨明けか、自宅から送金が減ってくる、母親から送られて来るのは小包ばかり。

お米、インスタントラーメン、洗剤、そして下着、茶封筒に3,000円入って居る、下宿代にも困る。

何が有ったか想像はしていたが、この時期、松江の店も閉鎖とか、自宅の事業も苦しい事を知る。

一年程前からか、母親が保険外交員に戻って居ると聞いた時、すでに私は感じていた。

実家の商売多少危惧する事も有ったが、すでに私は長男でも無く、家業なんて無関心。

事業の失敗は上の姉の放漫経営、売上殆ど新生活に廻り贅沢が当り前、親父の過保護の産物で有る。

母親の収入は殆ど借金の返済とか、当然私への仕送りも少なくなり、何時しか小包ばかりが届く、

滞納の授業料こっそり振込んでくれた母親、この事が私の学業放棄を否締めて呉れた事は事実で有る。

その後、義理の兄と姉は奈良へ帰り、商売を継続していた様だが、親父との意見も合わず溝は深まり、

何時しか親父の商売から手を離れ、この夫婦は大阪で生活して居ると聞く、そしてその後、離婚とか、

私を無視した後継ぎ騒動も終焉迎え、簡単な短いドラマを作っていた。

この頃の私と言えば生活は益々困窮、食事は時に2日置き、これ当り前、生活もドンドン荒れて行く。

バイトで日銭稼ぎ、学業は休む訳にも行かない、最悪は試験時期、稼ぎが無い、空腹は仕方ない!

時には下宿の同輩と小銭を集め食パンの蔕を買いに行く、下宿先の街角にパン屋が有り、

早朝サンドイッチを作って居るのだが、この蔕が安く手に入る、10円出せば大きな袋に沢山入り、

一部は乾燥砂糖を塗し保存食、味噌汁にこの蔕を入れ一時の空腹しのぎ、定番の食事が継続して居た。

時にはサンドイッチの具のネタが入って居る事も有、奥さんに昨日のパンの蔕にゆで卵の白身が有った、

この一言から、パン屋のオヤジの目を盗み、こっそりゆで卵を1個そのまま入れて呉れる奥さんが居た。

忘れてならない感謝の気持ち、心配りの奥さんの優しさは、卒業するまで心の隅に持っている。

新宿界隈はオリンピックムード酣、活気を呈している、この夏のアルバイト、新装ビルの床磨き等、

仕事には困らない、日夜学ランにモップを担ぎ、電動ポリシャー・ワックス等を持って山手線に、

恥ずかしさと、周りの嫌な顔付き等、羞恥心は何処かへ消え去り、平気な顔で新宿、銀座界隈を周る。

仕事先は主に新築の高層ビルの床磨き・ガラス拭き、時には命綱も持たないで外側の窓も拭いて行く。

床磨きは洗剤で洗い、モップで丁寧に拭き取り、乾燥後ワックス掛けてピカピカに磨きあげる。

高層ビルは時に20階建、それでも作業は続いて行く、素足で窓の外に出てガラス、サッシ磨き、

ガラスは上下の上げ下げ仕様、ここに身体を一気に預け表に飛び出る、このスリルがたまらない。

ガラス磨きは磨き粉をバケツに掘りこみ、水に混ぜ、雑巾をその中に付け、ガラスの隅々を濡らす、

乾くまで待機、乾けば仕上げに綺麗な雑巾で磨き込を拭き取る、今流の化学製品クリンビュー等無い、

原始的なこの作業だが、当時は最高のガラス磨きで有ったと想い出す。

サッシはセメントの付着を皮ヘラで落し、ペンギンクリーナーで磨いて行き、出来上がる。

今は補助クレーンも有るが、当時は命綱さえ準備して居ない、思えば危険極まりない仕事だが金に成る。

嫌な思い出は私は腸が弱い、新築ビルの上階ではトイレが無い、小は設備の未完成のパイプに落すが、

大は困ってしまう、下の階まで下りねばならない、エレベーターは動かず、良い方法を聞く事に!

マンション等、風呂場のバスタブは取付して無い所も結構多く、未完成部分で処理をする事にした。

大を済ますと新聞で覆い左官屋からモルタル貰い被せておけ、当時はこれが常識とか、教えて貰う。

当時こんな事は日常茶飯事、後々サラリーマンに成ってもこのマンション眺めながら悦に居る。

私の産物はセメントの中、バスタブの下で化石化か、中央線の車窓にこのマンション群が聳えて見える。

バイトの収入は何時しか酒とパチンコ、女に消え、後々の酒好き、博才好きが育っていく事に、

パチンコは真剣勝負、負けられない勝たないと飯も食え無い、ハングリー精神もついでに芽生えた。

学生で有る事も次第に忘れ、高田の馬場では知る人ぞ知る、私の名前は通って行く!

思いっきり親指を切って見て・・・成程と感心した!

IPS細胞、今話題に成っている、癌撲滅の機運高まる中、この研究には興味が有る。

使い方では危険性をも含むIPS細胞、この進化が後の生態系を乱すかも、少しばかり危惧している。

身近な事だが、私の細胞、今元気に活動している事に気が付いた。

剪定作業に危険は付き物、9月の中頃仕事に夢中で枝切りよりも親指を思い切り切ってしまった。

右手の木鋏でドンドン枝抜きをしていたが、この所目がかすみ、焦点の合わない日も続き、

気が付けば左手で持った枝を勘違い、左親指の内側を深く切り込んでいた、仕事の鋏良く切れる。

パックリ切れた傷は1センチ程の深さ、幅2センチ弱、辛うじて爪の手前で止まっている。

激痛は走るが仕事中だ、簡単な処理、持ち合わせのサビオで済ますが、それでも血は滴り落ちる。

仕方ない、工具袋の電工テープをぐるぐる巻いてその日の仕事は片づけた。

帰宅時消毒を施し、切り具合を確かめるが深く切り込まれた指先を眺めつつ、この傷付くかいな!

メンドクサイ切り落そうかと思案するが、たとえ左側の親指切り落すには勿体無い、サビオで固定、

その上から思い切りきつくテーピングしてみた、はたして奥の肉が付くか自信は無いが様子を見よう!

3日あけに覗いて見るが中はブヨブヨ、水気を絞りだし、テーピングを変えながら10日が過ぎたか、

指先は真っ白に変化して薄らと皮が伸びている、薄皮の中は相変わらずブヨブヨ、疼くのは当り前。

この傷の3日前か孫娘、風呂場で転び顎を2針縫って居る、傷は縫ったおかげで開く事も無く、

順調に治って来たそうな、私の傷は家内、娘達見るのも怖いと、誰も切り傷見ようとしない。

10月に入り少し痛みも取れて来たがブヨブヨは相変わらず、テーピングは仕事以外は外しておく。

下から伸びた薄皮で、どうやら外周は付いたみたい、観察するが切った切り傷の後が見当たらない、

仕事柄切り傷は到る所に有るのだが、足、腕等の切り傷、今も残っているが思議な事に気が付いた。

指の内側、指紋部分は昔の切り傷跡が殆ど無い、結構切った記憶も有るがすべて綺麗に跡形ない。

こ奴玉ねぎの皮と良く似て、切っても切っても下から薄皮生えて来る、これが指紋のルーツだろうか!

機会が有れば今度は切り落し観察する事にして見よう!

はたして肉が盛り上がり抉られた肉に指紋が出るか試してみたい、こんな事話を平気な顔で言うのだが、

傍らで家族は呆れ顔、私の観察人生こんな物、なんでもポジテブに探求したい!

朝から左指先眺めながら、私の細胞何と強いものかと感心し、久しぶりにパソコン打っている。
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Author:パイプのジョニー
植木屋 作庭家のおやっさんのつぶやきブログです。コメントご自由にどうぞっ。

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