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キンモクセイ・・・花ことばは謙虚とか

二日続きの雨に、残念ながら仕事を離れ庭先をボンヤリ見つめて居る。

庭一面に香りをただ酔わせていたキンモクセイ、雨の滴と共にこの小さな花もポツポツ落ちて行く。

花言葉が「謙虚」とか、この花柄が散り去ると、もうすぐそこには冬が来る。

剪定作業で困るのがこのキンモクセイ、花開くまで切り詰めるのを控え、軽く刈り込むのだが、

もう少し切り詰めて欲しいとのご所望は、花を愛でるのでも無く、花柄の掃除に困るから!

今年も多くの人に苦言を呈し作業を続けて居るのだが、香りと美しさに興味の無い人増えて来た。

作業前、取りあえず御希望聞くのだが、ヤッパリ・ズッパリ切って呉れ!

風情を感じないお客さんも年々増えてくる。

このキンモクセイ、実は私もあまり好きでは無い、早い話便所花と言って居る。

昔は雪隠の横、汲み取り式トイレの際に植えるのも多かった、早い話匂い消しで有る。

そして嫌いな理由は他に有る、原産が中国とか、江戸初期に渡来して来たそうな。

日本渡来は雄木だけ、雌木は1本も無い、理由は知らないが、これは中国の策略か、今も私はそう思う。

種が無くとも簡単に増やせる、簡単な方法は挿し芽、こうしてドンドン増えて行き、今は安価で手に入る。

当時のシナ人知らなかったのか、どうでも良いのだが樹木も、その他の中国産も嫌いで有る事間違いない!

この嫌いな「金木犀」何故に我が家に有るのか、実は亡き母親の大好きな樹木、今も目の前に座って居る。

そう、このキンモクセイは母親の香りでも有り、忘れた頃に思い起こさしてくれる花木で有る。

剪定しながら考える、何処彼処もまんまるに刈り込んでいるが風情も無い。

御希望に応じてだが時には円推型に仕上げ、時間が有れば中枝を整理、透かし切りもするが手間かかる、

所望される人も年々減って来た。

先日新規のお客さん、毎年このキンモク花付が悪いとの御相談、お話を聞いて納得できた。

今までの植木屋さん、油粕入なはれ、そんなこんなで、毎年寒肥の頃、油粕タップリ施していたそうな!

このキンモクセイ、窒素過多で葉っぱも大きく緑も青々、花芽は数える程、これでは花は付きません。

肥料には、葉肥・花肥・実肥等、バランス良く施して、最後に大切な目肥欠かしたらイケません!

庭木は愛でる物、頂ける物、肥料だけでは育ちません、見る目を持って育てたり! 

樹木は何かを言っている、動物愛護と叫ぶけど、植物愛護は皆知らない、何を言うのか聞いてやれ!

切り詰めて、もっと短く切れと所望する人、酸素は何処から湧くのかと、お陰を忘れた人多い!

「成程な・・・と頷いて」 良い話聞かしてもらい、来年花沢山付くの楽しみですワ!

喜んでくれたお客さんの笑顔が忘れられない、好き勝手な言葉を残してきたが、

手入れする時、力を入れて剪定しよう!

この雨の中、花の散り際を眺めながら、老いて行くわが身も少し謙虚な気持ちで生きて行こう!


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