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人生足跡・・・幼少期(1)・・・中国残留孤児になってたかも・・・

良く聞かれる・・・・あんたの故郷は・・・

面倒だから、いつも・・・満州馬賊の落とし子だ!と言っている・・・妾の子では無いけれど・・・

生まれは満州の哈爾濱(ハルピン)、現在の中国黒竜江省、戦時中の昭和19年1月の寒い時期である。

4人兄弟の末っ子・・・男は私だけ・・・早い話が長男だ!

現地では養豚業を営んでいたそうな・・・あの時代・・・新天地へと、我も我もと開拓団へ・・・親父の本業は
時計店・・・・

和歌山の時計店を閉鎖して・・・一攫千金・・・夢見て、意気揚々と旅立ったそうな!

親父も5人兄弟の末っ子で、狭い和歌山では、先が知れてる・・・との思いが、そうさせたらしい・・・・

いい時もつかの間、戦況刻々変化て、、夢はもろくも崩れ去り、親父は徴兵、残された家族の身近には・・・
ロスケ(ソ連兵)がマンドリン銃を乱射して家の端まで来たそうな・・・・

気丈な母はその前に、我が家で働く満人に、それぞれ黒豚・家財すべてを配し・・・逃げ道を画策してたらしい・・・・

几帳面な母親は、当時の記録を黒い手帳に、書いている。家はこの人、黒豚10頭この人に、黒豚5頭はこの人に、

結構早めに考えていたそうな

我が家の満人が、子供4人では逃げられない、私が育てましょうと言ったそうな・・・当時私は1歳、
私か姉のどちらかを預けなさいと・・・・何なら二人とも・・・・

気丈で頼もしい母親は、子供は一人も残さない・・・・!

私をリュックに詰め込んで、腹には二つ上の姉をくくりつけ、長女、次女にはリュックを担がせ、母親と姉妹の両手首に・・・それぞれ布を結びつけ、野を超え、川を横切って・・・どうにか満人の誘導で、逃げ切ったらしい。

道中・・・川で子供を流されて、諦める人達・・・・有る人は乳飲み子達を、満人に引き渡し逃げ帰った人も多かったそうな・・・・悲惨な状景が、母の言葉から出る度に・・・・今でも私の脳裏から、離れ無い・・・

逃げ遅れた、女性達はロスケや八路軍に捕まり・・・男はその場で銃殺に、そして、子供達は散りじりに・・・

御袋に一度ゆっくり聞いたことが有る、どうやって逃げれたん・・・・私は師範学校でマラソンなアー・・・
人に負けた事無かったで・・・足は至って速いんや・・・!

上手に逃がしてくれた満人に、いつも感謝を忘れぬ母・・・涙で語る母親の・・・一筋の涙を・・・
私は死ぬまで忘れない!

苦難の道程を経て昭和21年、母は博多港へ無事私達を連れ帰ったのである。・・・・感謝!


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Comment

満州を舞台にしたドラマなんかがよくありますが、実際はそんなものじゃなかったのでしょうね。
昔の人の精神力は並大抵ではありませんね。
私たちは平和ボケの中で<必死>に何かをしたことがあったでしょうか…
まぁそんな境遇にあったことが無いのも幸せな事ですが…。
親先祖に感謝デスネ。
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パイプのジョニー

Author:パイプのジョニー
植木屋 作庭家のおやっさんのつぶやきブログです。コメントご自由にどうぞっ。

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