元気良く踏み荒らせ・・・ワタ帽子！

近くの畑に、エンドウ、菜の花畑、手前の荒れ地はタンポポの白いボンボリが群生をなしている。

７月中旬を思わす暑さ、吾輩も短パン半袖で孫と戯れる、このタンポポな・・・西洋タンポポ言うんだ。

黄色い花を千切って説明するが、小さな孫達、解りっこない・・・ただのタンポポで良いのに。

孫達、早速ワタ帽子の茎を千切っては小さな唇で吹き飛ばし・・・風に乗って飛んでいく。

この種、又来年沢山増えるよ・・・説明するが、孫達まだ分からない・・・それでもいいか、

畑からこちらにモンシロチョウが沢山舞っている、早速孫と網で追いかけっこ、容器にどんどん入れて行く。

何時しか蝶の数より子供達が増えていた、孫と私の歓喜の声で少しずつ近くの家から子供が集まって来る。

まずルールを教える、畑の手前にロープと竹が横たわっている、ここから先は入ってはいけないよ、

皆意外と素直、蝶を追いかける子、綿帽子を網で振り飛ばす子、好きなように遊ばす。

不思議と大人が出てこない、今の大人達あまり子供達と遊ばない様だ、家の中でなにしてる？

少し聞いてみる・・・

お家でテレビ見てるよ、もう一人はパパ寝てる・・・悲しいかな子供と遊ぶよりテレビかゴロ寝か？

白いワタ帽子、子供達に蹴飛ばされ、ついに観る影も無くなった、そんな折、どこかの家で声がする。

早く帰りや・・・ヒステリックな母親の声、まだ遊び足りない子供が一人、又一人お家に帰って行く！

踏み荒らされたワタ帽子、また来年綺麗に咲きや・・・タンポポの生命力の強さと、ひ弱い大人達！

ふと寂しい気がして、孫と連れ立ち帰路に付く！